山根明氏、現在のボクシング連盟執行部は「山賊と海賊。生臭い策士だらけ」

スポーツ報知
山根明氏

 日本ボクシング連盟の山根明元会長(79)が3日放送のTBS系「ビビット」(月~金曜・前8時)にVTR出演し、日本のボクシング界の現状を批判した。

 11月30日に東京で開かれたIOC(国際オリンピック委員会)の総会で、東京五輪からボクシングを除外するかどうかについて、来年6月まで先送りすることが決定。これを受け1日、フリーアナウンサー・上路雪江(44)が、大阪市内で山根氏にインタビューした。

 上路アナに意見を求められた山根氏は「僕自身は来年の6月ということを聞いて、正直ホッとはしてますけど、ある反面、神に祈ってますよ」と口を開くと、「日本国内で東京でやるということは、100倍も値打ちがあるオリンピックですから。選手のことを考えたら、言葉で言えないくらい複雑なんですよ」と明かした。

 現在のボクシング連盟については「僕自身が平成11年に、(ボクシング連盟の)会長に就任して。反社会的な問題があったということで脅迫があったので、自分を暴露して辞任をしているわけです」と独特の言葉遣いで語った。さらに現執行部に対して「僕は、山賊と海賊と言っている」とバッサリ。少し声を荒らげ「特にアマチュアボクシング関係の理事は生臭い策士だらけの連中」と吐き捨てた。

 上路アナが「山根さんが会長でいた方が、東京五輪のボクシング採用に有利なんですか?」と質問すると、山根氏は「それは何とも言えないですけど。日本でAIBA(国際ボクシング協会)にものを言える人は僕しかいない。それはハッキリしてます。僕の下にいた理事でも海外遠征に行って、『山根明』という傘の下でかわいがってもらっているだけであって、監督・コーチで行っても政治的なことは何も出来ません」と言い切った。

 AIBAは、11月3日に選出されたガフール・ラヒモフ新会長(67)が、麻薬の売買に関与する国際犯罪組織の一員とされる疑惑や、16年リオ五輪での相次ぐ不可解判定など問題が山積。山根氏とラヒモフ新会長は昔から親交が深いという。

 上路アナからラヒモフ新会長の人物像を聞かれた山根氏は「紳士ですよ。ええ男ですよ、最高ですよ」と返答。さらに上路アナが「でも今、良くないうわさがでている」と指摘すると、「僕自身はマフィアではありませんから。マフィアの付き合いだったら、いろんなことが分かるんですけど。黒いうわさが出ていることはピンとこない」と打ち明けた。

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