山中慎介氏、村田諒太の現役続行宣言に「あんなもんじゃないというのを見せてほしい」

2018年12月5日6時10分  スポーツ報知
  • 山中慎介氏

 前WBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=が4日、現役続行を表明した。南京都高(現・京都広学館高)、帝拳ジムの先輩である元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏(36)は、17年8月にルイス・ネリ(メキシコ)に敗れて王座陥落。約1か月後に再起を決め、18年3月に再戦した。自身の心情を重ね合わせながら、再起する後輩に期待を寄せた。

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 僕は応援してくれる人が「もう一度見たい」と言ってくれて、もう一度やりたいと思った。家族と相談して、あのままじゃ終われない、と。村田と一緒。出し切ってない、そのまま引退したら後悔すると思った。村田も納得したいという思いが絶対にあると思う。

 僕は再戦で負けてしまったので、最初の試合を「負けてよかった」とは言えない。ただ、負けて取り組み方が変わったのはよかった。それまでも全力でやってきたけど、負けたことで一日、一日の練習の質も変わった。練習に入る時の気持ちが違う。再起して絶対にプラスになった。

 村田はブラント戦で自分の良さを出せなかった。悪かった部分は絶対に頭に置いてやることが大事。負けという事実があるので、その不安も残っているはず。何をしたらいいかは、村田が一番分かっている。一気に変える必要はないし、ちょっとした考え方で変わる。スタイルは変えず、良さを生かすことが大事。村田は王者になる前もボクシング以外で忙しかった。本当にボクシング中心の生活にしていったらいい。

 現役続行は素直にうれしかった。ジムと高校で練習して、うれしいこと、苦しいこと、悲しいことも分かり合える。逆に僕らにしか分かり合えないこともある。だからこそ、結果を出せるようにしてほしい。実力を買っていたので、あんなもんじゃないというのを見せてほしい。(談)

 ◆山中 慎介(やまなか・しんすけ)1982年10月11日、滋賀・湖南市生まれ。36歳。南京都高1年でボクシングを始め、3年で国体優勝。専大を経て2006年1月にプロデビュー。10年6月に日本バンタム級王座を奪取。11年11月にWBC世界同級王座獲得。日本歴代2位の12戦連続防衛後、17年8月のV13戦で王座陥落。18年3月に再起戦に敗れて現役引退。170センチの左ボクサーファイター。家族は妻と1男1女。戦績は27勝(19KO)2敗2分け。

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