日本ボクシング連盟、山根明前会長の除名を承認 大阪事務局閉鎖に山根氏「勝手に閉めるな!!」

スポーツ報知
山根明前会長

 日本ボクシング連盟は16日、都内で総会を開き、過去の暴力団との交友などの問題で8月に辞任した山根明前会長(79)の除名処分とする提案を承認した。山根氏の長男・昌守元副会長、内海祥子元常務理事も除名、吉森照夫元専務理事を資格停止。この日の総会で処分内容が各都道府県連盟の代表者に提案され、全会一致で承認された。今後は山根氏らに弁明の機会を与えた上で、来年2月10日の総会で決議を取り、除名が確定する。

 連盟の定款で最も重い除名となると、都道府県連盟を含め一切の役職に就けず、事実上の永久追放となる。日本連盟の菊池浩吉副会長(54)は「戻ってくる可能性を残すと不安を覚える方もいる。除名にするしかなかった」と、新体制における不安要素を取り除きたい意向を示した。

 山根氏は辞任後も電話で複数人の理事に対し、強い口調でどう喝していたことも明かされた。新体制の拠点は東京であるため、旧体制の拠点だった大阪事務局を閉鎖。すると、山根氏から連盟に「勝手に閉めるな!!」と電話があった。

 菊池氏は「東京に移る予定であり、(辞任した山根氏に)断りを入れる必要はない。非常に激しい口調で電話が来た」と説明。山根氏が閉鎖を認めないのは、事務局内に私物があるためだが、菊池氏は「2月に全て撤去しないといけない。私物をどうするか、着払いで郵送するか、電話で話そうとしても大声を出されて切られる。話が進まない。対応に苦慮している」と現状を明かし、頭を抱えた。

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