京口紘人、禁酒で3キロ減のトレーナーに「キュッ、キュッってキレがある」ブドラーのスピード対策万全

スポーツ報知
3ラウンドのスパーリングを行う京口紘人(右)

◇プロボクシング▽トリプル世界戦 WBA世界ライトフライ級(48・9キロ)タイトルマッチ12回戦 同級スーパー王者ヘッキー・ブドラー―同級1位・京口紘人(31日、マカオ・ウィンパレス)

 前IBF世界ミニマム級王者でWBA世界ライトフライ級1位の京口紘人(25)=ワタナベ=が17日、WBA世界同級スーパー王者ヘッキー・ブドラー(30)=南アフリカ=への2階級制覇挑戦に向け、都内の所属ジムで練習を公開した。担当の井上孝志トレーナー(49)が11月29日に禁酒を始めて以降、体重が3キロ減。ミット打ちした京口は「キュッ、キュッってキレがある。足が動いている」と、鋭い動きの“仮想ブドラー”にパンチを浴びせた。

 5月に同門の田口良一(32)からベルトを奪取したのがブドラー。素早くサイドに回り、連打でポイントを重ねる場面もあった。「自分自身、仕上がってますよ」と胸を張る井上氏のスピードアップは、京口にとってブドラー対策につながるはずだ。趣味は利き酒というほど毎日の晩酌を生きがいにしてきた井上氏は「京口と一緒に戦う」と試合が終わるまで禁酒を約束。京口は「発泡酒でいいですかね」と笑い、試合後に勝利の美酒を贈るプランを描いた。

 田口にも助言をもらい、2週間後の同級2戦目へ減量は残り4・3キロと順調。「試合が終わったらどこかに逃げます」と禁酒の解禁にヨダレを垂らす井上氏を横目に、京口は「井上さんを男にする」と2階級制覇を誓った。

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