拳四朗、挑戦者の身長サバ読みにあ然 都内予備検診

◆報知新聞社後援◇プロボクシング▽トリプル世界戦 WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・拳四朗―同級7位サウル・フアレス(30日、東京・大田区総合体育館)
予備検診が27日、都内で行われ、トリプル世界戦の初陣を切るWBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(26)=BMB=が、挑戦者の同級7位のサウル・フアレス(28)=メキシコ=との身長差にあ然とした。
「ベイビー」の異名を取るほど小さいフアレスだが、来日時に自己申告した身長は153センチ。ところが、予備検診ではさらに1・5センチ小さい151・5センチだったことが判明した。164センチだった王者は12・5センチ差に「そこまでちっちゃいとは思わなかった」とポツリ。初対面した頭1つ分小さい挑戦者を上から見下ろしながら、驚きを隠せなかったが「まぁ支障にはならないかなぁ」と切り替えた。
上肢のリーチでは拳四朗が163・2センチでフアレスが163センチ。背が低く腕が長い相手との5度目の防衛戦へ「頭1つ差あるので、あまり上ばかり狙わず下にも散らしていかないと」。印象としては「写真で見る限りはいかつい印象だったけど、思ったより若々しい感じ」と語った。
V5戦限定で、陣営のジャージーをイタリアのブランド「DLYNR」の提供を受けて衣替えする。「かわいい感じの三色。アウトでもインでも中間距離でいけるトリコロールボクシングで絶対KOで勝つ。自分の距離で戦えば自然とKOにつながる。序盤からジャブをついて圧倒したい」と、前回のV4戦の7回TKO勝ちに続く4戦連続KO勝ちを予告した。
身長を1・5センチさば読みしていたフアレスは「(過去には)23センチ差のあるもっと大きい相手と向かい合ったことがあるよ」とさらり。王座奪取へ「チャンピオンはふつうの選手という印象。だけど俺はやりやすい相手じゃないよ。動き回るからね」と意欲を語った。