トリプル世界戦メーンの伊藤 リーチで13センチ上回る「僕の方が体格差もオーラもある」 都内予備検診

スポーツ報知
予備検診を終えた伊藤雅雪

◆報知新聞社後援◇プロボクシング▽トリプル世界戦 WBO世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・伊藤雅雪―同級1位エフゲニー・チュプラコフ(30日、東京・大田区総合体育館)

 トリプル世界戦のメインを務めるWBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(27)=伴流=は、指名挑戦者のエフゲニー・チュプラコフ(28)=ロシア=に体格で上回った。27日に都内で行われた予備検診で、身長は174センチの王者が7・5センチ、上肢のリーチでは13センチの差が出た。チュプラコフと初対面し、「思ってたよりちっちゃい印象だけど、こんなもんでしょう。想定内です」ときっぱり。初防衛戦に向け「体格差では有利かも知れないけど、数字は関係ない。もぐられるの嫌なんで、しっかり相手の上体を起こして戦う」と、言いつつも「僕の方がオーラがある」と胸を張った。

 米ロサンゼルスで直前合宿を5週間行った。小麦色に日焼けし、コンディションも好調。帰国してから10日経過しているが、「白いとかっこ悪く見えるしね。ロサンゼルスで日焼けしたってことで」と笑った。

 今年7月に米フロリダ州で、日本人選手では37年ぶりとなる米国での王座獲得の快挙を達成。凱旋試合となる初防衛戦は国内の世界戦は自身初、しかもトリプル戦のメインイベントになる。重圧のかかる立場だが、すでに“免疫”はできている。「7月の米国で対戦相手(のクリストファー・ディアスの出身)のプエルトリコのテレビに『KOで勝つ』と言ったら笑っていたし、あぁ、そうなのって(流した)。アウェーでもホームでも気にしないメンタルはできているんで」と王者。さらに「僕、こういうのが大好き。いよいよだなって感じ。倒してしっかりいい年を越したいって気持ちが強くなった」と強心臓ぶりを見せていた。

 リミットまで残り2・5キロ。「僕の体格はこの階級では有利。試合当日は6キロから6・5キロ、いっても7キロぐらいまで戻して一番動ける体重で戦う」と意気込んだ。

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