井岡一翔、次戦他団体王者と統一戦も…4階級制覇で計画変更示唆

スポーツ報知
計量をパスしてポーズをとる井岡(右)とニエテス

◆プロボクシング世界戦 ▽WBO世界スーパーフライ級(52.1キロ以下)王座決定戦 同級1位・ドニー・ニエテス―同級3位・井岡一翔(12月31日、マカオ・ウィンパレス)

 【マカオ30日=田村龍一】トリプル世界戦の計量が試合会場で行われ、6選手とも一発クリアした。日本人初の世界4階級制覇を狙う井岡一翔(29)は同じ元3階級王者のニエテスに勝てば、来年3月下旬にも米国で予定する次戦で指名試合を回避し、同階級の他団体王者との統一戦などビッグマッチ路線の計画が判明。京口紘人(25)=ワタナベ=も2階級制覇へ、坂本真宏(27)=六島=は初奪取へ順調に仕上げた。

 井岡がニエテス戦をクリアすれば、来年は米国でスーパーフライ級制圧に乗り出す。リミットから200グラムアンダーで計量を一発パスし「勝てば全て付いてくる。今回しっかり締めくくって、来年につなげたい」。勝てば日本初の4階級制覇、具志堅用高を抜いて世界戦勝利数で国内最多の15勝目となるが、ゴールではなくスタートと考えている。

 関係者によると、勝てば次戦にWBA王者のカリド・ヤファイ(英国)との統一戦を計画しており、交渉がまとまらなかった場合は元4階級王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に逆オファーを出す案もある。井岡と契約する「360プロモーションズ」のトム・ローファー代表は、3月下旬に米国で強豪が集う興行「スーパーフライ4」を計画中。現在マッチメイクを進めており、計量会場で「井岡は米国でスーパースターになる可能性がある」と期待を寄せた。

 この日は試合会場のリング上が軟らか過ぎることが分かり、井岡陣営が現地コミッションに改善を申し出る一幕もあったが、木の板を下に敷く“緊急手術”を行い収束。大みそかのリングは2年ぶり7度目で「できればKO勝ちして盛り上げたい」と意気込んだ。

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