京口紘人「おおきに!」日本人15人目2階級制覇

2019年1月1日6時0分  スポーツ報知

 ◆プロボクシング世界戦 ▽WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ ○京口紘人(TKO 10回終了)ヘッキー・ブドラー●(12月31日、マカオ・ウィンパレス)

 【マカオ=田村龍一】前IBF世界ミニマム級王者でWBA世界ライトフライ級1位の京口紘人(25)=ワタナベ=が、世界2階級制覇を達成した。同級スーパー王者ヘッキー・ブドラー(30)=南アフリカ=に10回終了TKO勝ち。昨年5月に同門の先輩・田口良一(32)が奪われたベルトを取り返し、敵討ちに成功した。2019年はWBC王者・拳四朗(26)=BMB=との統一戦など、ビッグマッチを見据える。京口の戦績は12勝(9KO)、ブドラーは32勝(10KO)4敗。

 軽量級を自分の庭にした。京口は、10回終了後にブドラーが棄権し、TKO勝ち。敗者に抱きかかえられた新王者が顔をほころばせた。「毎度おおきにー! また王者で年を越せるんやなと思うと、素直にうれしい」。大阪出身の25歳は、マカオのリングで関西弁を響かせた。

 序盤からしつこく左ボディーを打ち込んだ。「ジョーちゃん」と慕う元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎から、少年時代に習った得意技。相手の体力を削り落とし、同門の田口が屈した独特なリズムの連打と左右の動きを封じた。

 中盤以降も左ボディーを軸にアッパー、フックと多彩な左でリングを支配。「コツコツとジャブを突いて弱らせる作戦を成功できた。田口さんの敵討ちができてうれしい」。先輩にもらった対策を胸に、日本人15人目の複数階級制覇。4人の世界王者を出した名門・ワタナベジムでは初の勲章となった。

 着実にパワーボクシングで成果を上げる中、ネット上の批判的なコメントに目が留まった。「軽量級の試合なんか見ても価値がない」。本場の米国など世界的に軽視されがちな階級。「(ネット上で)石を投げられっ放し。そこまで言われて、なんで我慢せなあかんねん」。中重量級に比べて迫力で劣るものの、スーパー王者の心を折るまでの高い技術を愚直に磨き上げた。

 前日12月30日に、V5に成功した拳四朗らとの統一戦を見据える。アマ時代は1勝3敗と負け越し。宿敵の名前の由来となった漫画「北斗の拳」は、既に全巻読破した。「今日のデキじゃ勝てない。僕なんか新米王者。自分の実力をしっかりつけて、統一戦などビッグマッチを視野に入れたい」。結果だけを見据え、ベルトの価値を上げていく。

 ◆京口 紘人(きょうぐち・ひろと)1993年11月27日、大阪・和泉市生まれ。25歳。12歳でボクシングを始める。大阪・伯太高を経て大商大で主将を務め、2014年度国体成年の部ライトフライ級優勝。アマ戦績は52勝(8KO)14敗。16年4月にプロデビュー。17年7月にデビュー1年3か月の国内最速記録でIBF世界ミニマム級王座奪取。2度防衛後、18年7月に返上。身長162センチの右ボクサーファイター。家族は両親と兄、姉。

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