井岡一翔、4階級制覇届かず…日本人初快挙お預け「きょうは僕の日じゃなかった」

2019年1月1日6時0分  スポーツ報知
  • 判定でニエテスに敗れた井岡

 ◆プロボクシング世界戦 ▽WBO世界スーパーフライ級王座決定戦 ○ドニー・ニエテス(判定2―1)井岡一翔●(12月31日、マカオ・ウィンパレス)

 【マカオ31日=田村龍一】WBO世界スーパーフライ級3位の井岡一翔(29)は、同級1位ドニー・ニエテス(36)=フィリピン=に判定で敗れ、日本人初の4階級制覇を逃した。

 井岡がマカオのリングでがっくりとうなだれた。ジャッジ2人がニエテスを支持。新王者がコールされるとタオルで顔を覆った。元世界3階級王者対決に敗れ、日本人初の4階級制覇はならなかった。「期待に応えられず悔しい。きょうは僕の日じゃなかった」と、唇をかんだ。

 序盤で主導権を握れなかった。接近戦で井岡がボディー打ちで攻めれば、ニエテスもフックとアッパーで応戦。8回に井岡が左ボディーブローで相手の足を止める場面もあったが、仕留められなかった。

 「倒しきれなかった僕が悪い。もっと攻めたかったけど、いけなかった。思った以上に老かいだった」。カウンターをチラつかせながら井岡のパンチをガードで阻み、要所で見栄えの良いパンチを当てるなど、世界初奪取から11年間無敗のニエテスの前に屈した。

 激動の1年だった。2017年大みそかに引退を表明したが、昨年2月に米国で強豪が集う興行「スーパーフライ(SF)2」を観戦して闘志が再燃した。国内ジムには所属せず、9月に米国で同シリーズ「SF3」で再起。1年5か月ぶりのリングで世界ランカーに完勝し、ニエテス戦にこぎつけた。「強かった。こういう選手とやるために海外で復帰した。願望としてはリマッチしたいが、言って決まるものでもない」とサバサバ。

 17年5月に結婚した歌手・谷村奈南(31)とは18年11月に離婚を発表。人生の大きな波にも崩れることなく、ボクシングにまい進したが、現実は厳しく、大みそかのリングは7戦目で初黒星。14年5月以来プロ2敗目を喫した。

 4階級制覇を果たせば、今年はミニマム級に続いて世界王座の複数団体統一などを目指す青写真だったが、先送りに。「僕が見定めた目標はそんなに甘いものじゃない。もう一度頑張らないと」。今後も海外で試合を重ねる意向で、契約する「360プロモーションズ」のトム・ローファー代表は、3月下旬予定の「SF4」で次戦を用意する方針。井岡一翔の戦いはまだまだ終わらない。(田村 龍一)

 ◆井岡 一翔(いおか・かずと)1989年3月24日、大阪・堺市生まれ。29歳。興国高で全国6冠。東農大を中退し2009年4月プロデビュー。11年2月、WBC世界ミニマム級王座奪取。12年12月にWBA世界ライトフライ級王座、15年4月にはWBA世界フライ級王座を獲得し、3階級制覇。17年末に引退も18年9月に再起。身長165センチの右ボクサーファイター。父は井岡ジム会長・一法氏(51)、叔父は元世界2階級王者・弘樹氏(49)=井岡弘樹ジム会長=。

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