【内山高志ジャッジ】井岡、パワーの差で採点の支持を得られなかった

2019年1月1日9時0分  スポーツ報知
  • 内山高志氏

 ◆プロボクシング世界戦 ▽WBO世界スーパーフライ級王座決定戦 ○ドニー・ニエテス(判定2―1)井岡一翔●(12月31日、マカオ・ウィンパレス)

 採点が割れ、小差でニエテスに敗れた井岡は、パワーの差でジャッジの支持を得られなかったという印象だ。互いに派手なパンチをもらわず、コンビネーションの応酬が多い展開になり、ほぼ互角。採点の振り分けが難しかった。僕は左ボディーなどの有効打を取り116―114で井岡につけたが、2人のジャッジはパワーで勝るニエテスの見栄えの良いパンチを選んだ。

 ニエテスは井岡の左ボディーを打たせないように体を入れたり、足の置き場を変えたりするうまさがあった。強いパンチを打たせてもらえなかった井岡は、サイドに回るなどして前に出る接近戦もできるようになったが、まだスーパーフライ級の体ではなく、「階級の壁」に阻まれた。今後はパワーをつけるトレーニングをするなど、練習を改良した方がいいだろう。

 2階級制覇の京口は、初回以外は全てポイントを取り、終始、試合を支配した。自分から攻める作戦が良かった。ブドラーは足を止めて打つケースが多く、本来の自分のボクシングができていなかった。ギブアップは当然の結果だ。僕の後輩でもある京口が、ワタナベジムで初の2階級制覇王者になったことに称賛の拍手を送りたい。(元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者)

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