40歳パッキャオが初防衛 メイウェザーとの“世紀の再戦”「喜んで戦う」

スポーツ報知

◆プロボクシング ▽WBA世界ウエルター級タイトルマッチ ○マニー・パッキャオ(判定)エイドリアン・ブローナー●(19日、米ネバダ州ラスベガス、MGMグランドガーデン・アリーナ)

 世界6階級制覇でWBA世界ウエルター級王者のマニー・パッキャオ(40)=フィリピン=が、初防衛に成功した。2年3か月ぶりの米本土での試合で、元世界4階級王者の同級6位エイドリアン・ブローナー(29)=米国=に3―0の判定勝ち。健在ぶりをアピールし、観戦に訪れた元世界5階級王者フロイド・メイウェザー(41)=米国=との再戦の機運を高めた。

 昨年12月に40歳となったパッキャオは、高速連打や力強い突進など好戦的なスタイルで、かつて「メイウェザー2世」と呼ばれた相手を何度も追い詰め、本場のファンを大いに楽しませた。KOは逃したものの、「40歳でこんなことができるのだから神に感謝だよ」と喜んだ。

 世間の注目は2015年5月に「世紀の一戦」で苦杯をなめさせられた宿敵との再戦しかない。パッキャオは「彼が戻ってくるなら喜んで戦う」と歓迎。一方のメイウェザーは試合中、現地メディアの取材に「パッキャオのことを聞きたがるね。今の俺は幸せで健全な生活をしている」と話すにとどめ、試合後もリングアナウンサーに話を振られても無反応だった。“世紀の再戦”は実現するのか。

 ◆報酬金11億円 試合を統括する米ネバダ州コミッションは、この試合でパッキャオが1000万ドル(約11億円)、ブローナーが250万ドル(約2億7500万円)のファイトマネーを得ると公表した。両者ともペイ・パー・ビューの収益から追加ボーナスを得るが、試合後のブローナーは「俺が勝っていた。誰もがそれを分かっている。試合を支配した」と判定結果に不服を示し、観客のブーイングを浴びていた。

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