井上岳志、打撃戦の末に判定負けで世界初挑戦失敗 なめられた屈辱晴らせず

2019年1月27日14時17分  スポーツ報知
  • 井上岳志

 ◇プロボクシング▽WBO世界スーパーウエルター級(69・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者ハイメ・ムンギア〇―●同級3位・井上岳志(26日、米テキサス州ヒューストン・トヨタセンター)

 東洋太平洋、WBOアジアパシフィック・スーパーウエルター級王者でWBO世界同級3位の井上岳志(29)=ワールドスポーツ=が、世界初挑戦に失敗した。王者ハイメ・ムンギア(22)=メキシコ=に3―0の判定負け。プロ初黒星を喫し、同級の日本人では1981年三原正以来、38年ぶりとなる米国での王座奪取を逃した。井上の戦績は13勝(7KO)1敗1分け、3度目の防衛に成功したムンギアは32勝(26KO)。

 身長173センチの自身より10センチ高い王者はKO率83・9%で、母国・メキシコで世界ミドル級2団体統一王者サウル“カネロ”アルバレスに次ぐスター候補。井上はまとわりついて距離を潰し、ショートパンチを当てる「ジョロウグモ」と呼ぶスタイル。毒を注入するかのごとく敵の体力を削りながら戦い、強打の相手と壮絶な打ち合いを繰り広げたが、及ばなかった。

 前日には、あわや乱闘寸前の騒ぎが起きた。両者がプロモーションとしてNBAの試合のハーフタイムに登場。コート中央でのフェースオフで互いの額が近づくと、小競り合いに発展した。計量時の落ち着きが一変、にらみつけて怒りをあらわにする井上に対し、王者はニヤつきながら余裕の挑発。関係者が慌てて止めに入り、一触即発ムードを漂わせていた。

 井上は「夢にまで見た世界タイトルマッチ。プロになる前からスーパーウエルター級は化け物しかいないと思っていた。気後れすることはない。命を懸けてやるもの」と強い覚悟を持って挑んだが、所属ジムの男子初となる世界王者には届かなかった。

 ◆井上 岳志(いのうえ・たけし)1989年12月1日、東京・足立区生まれ。29歳。東京・駿台学園高からボクシングを始め、法大に進学。07年国体少年の部ウエルター級で優勝など、アマ戦績は39勝(21KO)16敗。14年8月にプロデビュー。17年4月に日本スーパーウエルター級王座を獲得し、初防衛後に返上。同年11月に東洋太平洋王座とWBOAP王座を獲得。身長173センチの右ボクサーファイター。家族は両親と姉、兄。独身。

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