井上尚弥「まだ走るんかい!」モンスターも驚くグアム合宿の走行距離

スポーツ報知
グアム合宿から帰国した井上尚弥

 プロボクシングWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)=大橋=が21日、グアム合宿から帰国した。

 午前中は砂浜で低酸素マスクをつけ、両手に1キロのダンベルを持ったまま8・5キロのランニング。その後に同じマスクをつけて短距離ダッシュ30本などを行い、「一日20キロは走った。『まだ走るんかい!』ってくらい。気持ちが入った」と3日間で計60キロ以上を消化。通常の静岡・熱海合宿と違い、きめ細かい砂で足を取られ、「いつもよりきつい。今までで一番走った。砂が粗いとクッションになりづらいので、腰を痛めてしまう」と、いいことだらけの合宿に充実感をにじませた。

 しかし、これだけでは終わらない。午後も芝の上を合計13キロほどダッシュするなど、下半身を中心にいじめ抜いた。「予想以上でした。今は階段を上がるだけでも乳酸がたまる」。今回は試合前恒例だった3泊4日の静岡・熱海合宿より1日多い日程で、けがのリスクを考慮して最高気温30度近いグアムを選んでいた。4月にも国内で第2次合宿を予定している。

 5月18日に他団体王者らとトーナメント方式で争う「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」の準決勝として、英スコットランド・グラスゴーでIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(26)=プエルトリコ=と対戦する。来月からスパーリングに着手する予定で、「まだ本腰を入れてハードにやる時期ではない。今の状態を保ちながらやっていきたい」と先を見据えた。

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