世界初挑戦の谷口将隆、“玄米減量”で王座奪取だ!

スポーツ報知
世界戦に挑む谷口が練習を公開し、リングのロープに張った十字のひもをよける練習をする(カメラ・森田 俊弥)

◆プロボクシング 世界戦 ▽WBO世界ミニマム級タイトルマッチ 王者・ビック・サルダール―同級2位・谷口将隆(26日、東京・後楽園ホール)

 WBO世界ミニマム級2位・谷口将隆が、“玄米減量”で王座奪取を狙う。同級王者ビック・サルダールへの世界初挑戦に向け22日、都内のワタナベジムで練習を公開。20日に結婚を発表した元AKB48の女優・篠田麻里子(32)が「玄米婚」と自身のツイッターに記したことで話題となった健康フードで体調を整えた。左手甲の脱臼を乗り越えて迎える大一番で、チャンピオンベルトと“縁”を結ぶ。

 谷口も幸せを呼び寄せる。元AKB48の篠田が、実業家の男性と結婚。初めて2人で食事に行った際に「玄米を食べて育った」などの共通点が多く、交際0日でプロポーズを受けたという。20日に篠田が自身のツイッターに「これが噂の玄米婚」と投稿して玄米が話題に。高校時代にAKB好きだった谷口は「玄米にはまっている。篠田さんもですよね。体重も落ちて絶好調」と笑った。

 1週間前、谷口にも奇跡的な“出会い”があった。自炊の時間がなく、コンビニで購入した弁当が偶然にも玄米入り。「効果は知らなかった。おいしくて食べてみたら体にいい。トイレも一日2回行くようになった」。以降は、タレなしの納豆をおかずに朝昼2食で1合弱の玄米をペロリ。白米よりビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な健康食のとりこになった。

 約8キロの減量はリミット47・6キロまで残り2・8キロ。試合4日前の体重は過去と同じだが「減量のしんどさが全然違う。今までよりスムーズに落ちている」と効果に驚いた。陣営の渡辺均会長(69)も「減量中は水分をとれないから便秘になる。俺も現役時代は玄米だった」とボクサーに最適な食事だという。

 同門のWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(25)は、同学年で大学時代からのライバル。龍谷大時代に大商大の京口に敗れた直後、井上孝志トレーナー(49)からスカウトされた。昨年4月の練習中に左手甲を脱臼、5月末に手術し、昨秋に本格的な練習を再開。思わぬ足踏みを強いられて世界戦となる。

 昨年末に2階級制覇した京口の背中を追い、最近は世界王座を奪った瞬間の情景を4度も夢に見た。「縁起がいい。正夢にできたら」。追い風に乗って世界王座に就く。(浜田 洋平)

 ◆谷口 将隆(たにぐち・まさたか)1994年1月19日、兵庫・神戸市生まれ。25歳。中学1年で競技を始め、神戸第一高、龍谷大でボクシング部に所属。アマ戦績55勝(16KO)19敗。16年4月にプロデビューし、17年4月の日本ミニマム級王座決定戦、同11月の東洋太平洋同級王座決定戦でともに判定負け。18年11月にタイでWBOアジアパシフィック同級王座獲得。身長163センチの左ボクサーファイター。家族は母、姉3人、弟2人。

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