田中恒成、田口とV1戦へ 尚弥の“拳”ゲット

スポーツ報知
田中恒成はフライ級V1戦へ、同じ世界3階級王者・井上尚弥のバンテージを担当する永末貴之トレーナーを陣営に加え、好感触を得た(左は畑中清詞会長)

 プロボクシングWBO世界フライ級王者・田中恒成(23)=畑中=が22日、名古屋市内のジムでスパーリングを公開。元ライトフライ級統一王者の田口良一(32)=ワタナベ=との初防衛戦(3月16日、岐阜)に向け、同じ世界3階級制覇の井上尚弥(25)=大橋=のバンテージ担当の永末貴之トレーナー(37)が陣営に加入したことを明かした。

 名セコンドのジェイコブ・デュラン氏の教え子だった永末氏は「拳の保護を第一に考える」と慢性的な拳の痛みを抱える田中のためにクッション性の強い包帯を敷いてからテープを巻いた。「しっくり安定している。今年は3試合して勝つ」と田中。拳の負担は最小限になっているという。

 この日は、フィリピン選手を相手に計4回のスパー。1月のタイ合宿では、両構えのWBC世界スーパーフライ級王者シーサケット(タイ)とも拳を交え「強い王者と練習できたことが収穫」と好感触を得た。

 3月上旬、アマで昨夏アジア大会日本代表の兄・亮明さん(25)が結婚披露宴を行う。防衛こそ、アマ時代に共闘した兄への最大の祝辞だ。「必ず勝つ。テーマは集中力」。前売り券は完売も、追加販売が決定。決戦へ着々と仕上げていく。(田村 龍一)

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