最年長ボクサー41歳・野中悠樹ら計量パス 24日にミドル級ダブルタイトル戦

スポーツ報知
タイトル戦前日計量を終えて写真におさまる挑戦者の野中悠樹(右)と王者の細川チャーリー忍

◇プロボクシング▽WBOアジアパシフィック&東洋太平洋ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・細川チャーリー忍―挑戦者・野中悠樹(24日・エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 前日計量が23日、大阪市内で行われ、両選手とも一発でパスした。挑戦者で国内男子最年長ボクサーの元東洋太平洋&日本スーパーウエルター級王者・野中悠樹(41)=井岡弘樹=は72・4キロ、王者の細川チャーリー忍(34)=金子=は72・2キロでクリア。

 41歳のサウスポー・野中が勝てば、2006年に40歳で東洋太平洋ライトヘビー級王座を獲得した西沢ヨシノリ(ヨネクラ)以来の40代王者となる。計量を終え、「勝って、同世代の方に勇気を与えられたらうれしい。判定ではもちろん勝つが、試合の流れの中でKOしたい」と気合十分。念願の世界初挑戦へ落とせない試合だ。陣営の元世界2階級王者・井岡弘樹会長(50)は87年、今も破られていない国内最年少記録の18歳で世界王座を獲得。「僕は29歳で現役を引退した。野中にはここを乗り越えて、最年長記録を作ってもらいたい」と期待を寄せた。

 一方、両王座の初防衛に臨む細川は「わざわざ(東京からアウェーの)大阪まで来たし、面白い試合をしたい。100%、KO勝ちする」と息巻いた。通算成績は細川が11勝(10KO)3敗、野中が32勝(10KO)10敗3分け。

 ◆野中悠樹(のなか・ゆうき)1977年12月10日、兵庫・尼崎市生まれ。41歳。アマ2戦2勝。99年11月、尼崎ジムからプロデビュー。08年9月、日本スーパーウエルター級王座獲得(防衛2)。09年6月、東洋太平洋同級王座獲得。渥美ジム所属の14年8月、日本同級王座再奪取(防衛6)。15年11月、井岡弘樹ジム移籍。身長182センチ、左ボクサーファイター。

 ◇国内プロボクサーの年齢制限 日本ボクシングコミッションは17歳以上36歳まで(プロテスト受験は34歳まで)と定める。37歳で自動的にライセンス失効。現役王者は負けるまで延長。元王者(世界、日本など)や世界ランカー(15位以内)から延長申請があった場合、コミッションドクターの特別診断をクリアすれば許可。申請手続きは最後の試合から3年以内。国内女子では元世界王者・池山直(フュチュール)が49歳で現役。海外では40代世界王者も珍しくはない。

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