「最後はガッツだ」“ロッキー魂”を胸に小原佳太が渡米 30日挑戦者決定戦

スポーツ報知
米国へ出発した小原佳太

◇プロボクシング▽IBF世界ウエルター級(66・6キロ以下)挑戦者決定戦12回戦 同級4位クドラティーリョ・アブドカクロフ―同級5位・小原佳太(30日、米フィラデルフィア・2300アリーナ)

 IBF世界ウエルター級5位・小原佳太(32)=三迫=が25日、渡米前に成田空港で取材に応じた。30日に米フィラデルフィアで同級4位クドラティーリョ・アブドカクロフ(25)=ウズベキスタン=とのIBF世界同級挑戦者決定戦に臨む予定。小原の戦績は20勝(18KO)3敗1分け、アブドカクロフは15勝(9KO)。

 試合開催地のフィラデルフィアは映画「ロッキー」の舞台。しかし、小原は8日の試合発表会見の時点で「見たことない」とボクサーにあるまじき状態だった。知人に勧められたこともあり、ロッキー像もある地での一戦へ「昨日の夜までに見ました」とシリーズの一部を観賞。「なかなか、僕の理想とするボクシングじゃない。打たれて打ち返して、耐えて打つというのは、最もやりたくないボクシング」と苦笑い。それでも奮闘する主人公に「根底にあるのは勝つこと。ロッキーも『最後はガッツだ』と言っていた。気合を入れて行く」と自身も“ロッキー魂”で戦うことを誓った。

 2015年11月に米国でIBF世界スーパーライト級挑戦者決定戦で引き分け。相手がIBFの再戦指令を辞退したため、16年9月にロシアで王者エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)に挑戦して2回TKO負け。2度目の世界王座挑戦を懸けた一戦に向け、1週間前にヘルペスを患ったが「2、3日休んだことで疲れが取れた。体調はかなりいいです」と前向きだ。ウエルター級は日本人が世界王者になっていない階級。「自分のボクシングがどこまで通用するかの挑戦」と世界挑戦権獲得を狙う。

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