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ライバルからも愛された「LS北見」氷上の笑顔

2018年3月8日16時0分  スポーツ報知
  • 銅メダルを獲得し、スタンドに手を振る「LS北見」の選手たち

 平昌冬季五輪は日本過去最高のメダル13個を獲得して幕を閉じた。スキージャンプ女子・高梨沙羅(21)=クラレ=の銅メダル、フィギュアスケート男子の羽生結弦(23)=ANA=の66年ぶりの連覇など、連日のメダルラッシュに日本中が沸き上がった。締めくくりは、日本カーリング界に初の銅メダルをもたらした女子代表「LS北見」だ。

 今大会でカーリングを取材して感じたことは、スポーツマンシップにあふれた競技だということだ。LS北見は、淡々と4強まで勝ち上がったわけではない。勝てば自力での4強進出が決まった1次リーグ最終戦では、すでに敗退が決まっているスイスにまさかの完敗。「こんなに(ショットが)決まらない試合は初めて」と泣きじゃくるサード・吉田知那美(26)を励ましたのは、スイス代表のメンバーだった。「考えすぎないで。大丈夫。絶対勝てるよ」と試合後に声を掛けられたという。

 スウェーデン代表は1次リーグ最終戦で米国を破り、日本の4強進出をアシスト。藤沢や吉田知が泣きながらインタビューを受けているところに選手がやってきて、抱きしめ、頭をポンポンとたたいて祝福してくれた。

 1次リーグで中国に初黒星を喫した際は、09年世界選手権で金メダルを獲得した実力派スキップ・王氷玉が「日本は強いね」と自信につながる言葉をくれた。本橋は王と試合後に意見も交わしたという。

 他の競技はどうだろうか。スピードスケート女子500メートルでは小平奈緒(31)=相沢病院=が五輪新で金メダル。五輪3連覇を狙い銀メダルに終わった李相花(韓国)と小平がゴール後に抱き合い、お互いをたたえ合うシーンは多くの人を感動させた。スノーボード・ハーフパイプ男子で銀メダルをとった平野歩夢(19)=木下グループ=と金メダルのショーン・ホワイト(米国)のハイレベルな一騎打ちは世界中から注目を浴びた。

 「LS北見」の氷上で輝く笑顔は、ライバルチームからも愛された。勝負を超越した友情、尊敬の念…。それらがLS北見を急成長させ、銅メダルへの力となった。(記者コラム・小林玲花)

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