【高校駅伝】女子は仙台育英が歴代2位のタイムで優勝 釜石監督は元箱根ランナー

スポーツ報知
笑顔をみせる仙台育英・木村(左)と釜石監督

◆女子第29回全国高校駅伝(24日、京都・西京極陸上競技場発着=5区間21・0975キロ)

 男女ともに元箱根ランナーの指揮官が、母校を全国制覇に導いた。男子は、山梨学院大出身の高見沢勝監督(36)が率いる佐久長聖(長野)が2時間2分44秒で9年ぶり2度目の優勝。女子は、東洋大出身の釜石慶太監督(30)が2012年に就任した仙台育英(宮城)が、歴代2位の1時間6分35秒で23年ぶり3度目の頂点に立った。

 圧勝劇を見届けた仙台育英の釜石監督は満面の笑みで、アンカー・木村梨七(1年)を迎えた。大会史上2位の1時間6分35秒で、母校を23年ぶりの全国制覇に導き「まさか優勝できるとは。自分の時(04、05年優勝)よりうれしい」と胸を張った。

 高校時代は2度の全国優勝。東洋大でも2度、箱根駅伝に出場し、4年時は主将(本戦は不出場)として優勝を経験した。選手が大量転校した12年に母校の女子監督に就任。チームには6人しかおらず、初年度はサッカー部の選手も借りて全国大会に出場し43位。翌年は50位に落ちた。「いろいろと難しかった」というが、ケニア人留学生を生かすチーム作りで徐々に復活。今回は、区間新の2区のヘレン・エカラレ(3年)はもちろん、全員が区間1ケタで走れる力を見せた。「これからも強い仙台育英でいたい」と釜石監督。再び母校に黄金時代をもたらす。(遠藤 洋之)

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