日本学生ハーフマラソン、青学大の梶谷が優勝 駒大の伊勢が2位

スポーツ報知
日本学生ハーフマラソン選手権で1位でゴールする青学大・梶谷(カメラ・頓所 美代子)

 日本学生ハーフマラソン選手権は4日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地スタート、国営昭和記念公園ゴールの21・0975キロで行われ、箱根駅伝(1月2、3日)で4連覇を達成した青学大の梶谷瑠哉(3年)が1時間3分20秒で優勝した。駒大の伊勢翔吾(3年)が1時間3分31秒で2位、東海大の西田壮志(1年)が1時間3分36秒で3位だった。

 梶谷は箱根駅伝では4区に出場し青学大のV4に貢献したが、区間9位にとどまった。「チームに迷惑をかけた。最後の1年間は誰よりも努力したい」と強い意気込みで学生最終シーズンに突入。東京・町田市の選手寮では朝食と夕食はチームメート一緒に取るが、昼食は各自の判断に任されており、梶谷は昨年まで多い時には週に3回も大好物のラーメンを食べていた。原晋監督(50)は「ラーメンを食べるな、とは言わない。ただ、頻度の問題。週3回は多すぎる。体が絞りきれていなかった」と話す。今では週1回と適度に抑え、この日の快走につなげた。「タイムは今ひとつだったけど、勝ち切ったことは自信になります」と笑顔を見せた。

 梶谷のほか箱根駅伝2区区間賞の森田歩希主将ら新4年生が中心になり、史上3校目の箱根V5を目指す青学大。創部100周年となる18年度のチームテーマは「新緑の団結~刻め100ページ目~」に決まった。チームカラーの「緑」に「新」を加えたことについて森田主将は「常に新しいことに挑戦するという意味」と説明。4連覇という実績に満足することなく、さらなる偉業に挑むつもりだ。

 梶谷から11秒遅れの2位だった駒大の伊勢は「3位以内という目標は達成できた」と自身に及第点を与える一方「残り2キロで梶谷君に一気に引き離されたことは課題です」と反省も忘れなかった。駒大は箱根駅伝で12位に終わり、9年ぶりにシード権(10位以内)を逃した。伊勢は、正念場となる新シーズンに向けて高い目標を掲げる。「出雲駅伝には出られないので、学生駅伝3冠はできませんが、箱根駅伝予選会(10月)のトップ通過と、日本大学駅伝、箱根駅伝の優勝で“2・5冠”を目指します。チームみんなで話しています」ときっぱり。「平成の常勝軍団」と呼ばれた駒大のプライドをかけて、あくまで頂点を狙う覚悟を明かした。

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