競歩・野田、初V 東京五輪に新生

2018年4月16日5時0分  スポーツ報知

 ◆競歩 全日本輪島大会最終日(15日、石川県輪島市日本陸連公認コース)

 今夏のアジア大会(ジャカルタ)代表選考を兼ねた男子50キロで、17年台北ユニバーシアード20キロ7位の野田明宏(22)=自衛隊=が3時間45分56秒で初優勝。アジア大会初代表入りへ前進した。50キロ出場は途中棄権した16年全日本高畠大会に続き2度目。所属が同じ15年北京世界陸上銅の谷井孝行(35)、17年ロンドン世陸銀の荒井広宙(29)から目をかけられる次世代エース候補が、東京五輪へ第一歩を踏み出した。谷井は3時間52分33秒の2位で、アジア大会代表入りは厳しくなった。

 野田は「うれしさがこみ上げた」と、ド派手なガッツポーズで初Vのゴールテープを切った。28キロ手前で谷井を逆転してからは、自分自身との戦いだった。初出場の16年高畠大会で低体温症のため意識を失った鬼門の35キロもクリア。淡々と力強く、リズムを刻んだ。「我慢、我慢と言い聞かせた。谷井さんに勝ててうれしい」と心地よい疲労感に浸った。

 憧れ谷井に 競り勝った 世陸メダリストの谷井と荒井に憧れ、今春から自衛隊入り。1キロ5分弱の比較的余裕のあるペースで40キロを歩き切る練習を積み、距離への不安を消した。世界大会常連の2人と同じメニューをこなし、ぐんぐん力を伸ばした。「練習(量)は(以前の)比にならない」と野田。谷井も「ライバルというより、育ってほしい存在。さらに上を目指してほしい」と背中を押した。

 日本陸連の今村文男・五輪強化コーチは「アジア大会も活躍してほしい。有力な(代表)候補の一人」と明言。自身初のアジア大会代表も見えてきた。野田は「今回でスタートラインに立てた。練習でも、荒井さんより1歩前に出る意識でやることが次につながる」。東京五輪金メダル期待種目の男子50キロに、頼もしい新星が現れた。(細野 友司)

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