レスリング銅メダルの高谷主将、帰国でポツリ「もう少しニュースになると思ったんですけど…」

スポーツ報知
日本男子33年ぶりのメダルを手に笑顔の高谷惣亮主将

 レスリング男子フリースタイルの国別対抗戦W杯で1985年以来33年ぶりに銅メダルを獲得した日本代表が16日、米国での合宿を経て成田空港に帰国した。

 快挙が達成された8日はパワハラ騒動の渦中。主将の高谷惣亮(29)=ALSOK=は「もう少しニュースになると思ったんですけど…。あまり騒いでくれなかった」と寂しそうだった。「男子も頑張っているし、女子も頑張っている。僕たちに出来ることはレスリングで結果を出すこと」と口にした。

 高谷は79キロ級に階級を上げて臨んだ今大会を振り返り「減量がない分、思うように動けた。力負けもなかった」。世界相手に手応えを口にした。6月の全日本選抜選手権(14~17日、東京・駒沢体育館)、世界選手権(10月20~28日、ハンガリー・ブダペスト)は79キロ級で戦い、12月の全日本選手権は五輪階級の86キロ級で参戦する予定。

 「タックル王子」が愛称となっている高谷も5日に29歳になった。4月から筑波大大学院人間総合科学研究科に進学。週2回の授業とレスリングの両立を目指す。ベテランの領域に突入し、今回は主将を務めるほどに。「王子から一転、おっさんになってしまった」と、これまた寂しそうだった。

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