BMXパーク女子・大池水杜、W杯&Xゲームへ出発

スポーツ報知
W杯第3戦へ出発するBMXフリースタイルの選手、スタッフら

 20年東京五輪で新採用される自転車BMXフリースタイル・パーク女子の大池水杜(21)=JFBF=、男子の中村輪夢(16)=ウイングアーク1st=ら強化指定選手7人がW杯第3戦(7月13~15日、カナダ・エドモントン)へ出発した。5月のW杯第2戦(フランス・モンペリエ)で日本人初の優勝を果たした大池は「連勝できたらベスト。最低でも表彰台にあがりたい」と意気込みを語った。

 涙の優勝から約1か月。国内調整を続けていた大池は「間に合えば新しい動きも試したい」と貪欲だ。女子では世界的にも珍しい1回のジャンプで2つの技を繰り出す練習に取り組み、手応えもつかんでいる。不安要素は1日の練習で打撲したでん部だが「骨や筋肉は問題ない。大会までには痛みも引く」と冷静だ。さらに、W杯後には2年連続となるXゲーム(7月19~22日、米・ミネソタ州)の出場も決定。順位がつかないデモンストレーションだが「楽しく乗って、雰囲気を味わいたい」と笑顔で話した。

 W杯3大会連続の決勝進出を目指す中村は6月上旬から約3週間、米国で武者修行に励んだ。「調子は上がってきている。わくわくしている」と話すように、遠征中にはバンズ・プロカップで3位に入り、8月のUSオープン出場権も獲得した。2日に帰国し、京都の実家には数時間しか滞在できないまま出発となったがサッカーW杯での日本代表の試合に感動。「世界ランク3位のベルギーに食い下がって戦う姿に勇気をもらった。僕も世界の強豪に負けていられない」と決意を新たにした。

 W杯に出場する7人は大会直前まで米国合宿を行う。4月の国内合宿(岡山)に続き、初の試みだ。出口智嗣理事長(40)は「いくつかのパーク(練習場)で乗ろうと思っている。国内と違って種類も数も豊富ですし、経験を積ませたい」と狙いを明かした。

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