重量挙げの八木、階級再編での新階級決定に「どうしようと、すごい悩む」

スポーツ報知
国際大会へ意気込みを新たにしたALSOK所属の(前列左から)八木、坂上、高橋、太田、(後列左から)向、笠井、山本、高谷、屋比久、園田

 8月のジャカルタ・アジア大会の重量挙げ女子53キロ級代表の八木かなえ(25)=ALSOK=が12日、都内で取材に応じ、同大会終了後に20年東京五輪に向けた新階級を決める意向を明かした。

 今月5日に五輪に向けた階級再編が発表され、八木の選択肢は4キロ減の49キロ級に落とすか、2キロ増の55キロ級に上げるかの2つとなった。「発表されて1週間、気持ちは揺れ動いている。どっちにいっても難しいので、気合を入れて頑張らないといけない。アジア大会の結果で最終的に判断したい」と心境を語った。

 49キロ級は、16年リオ五輪48キロ級銅メダリストの三宅宏実(32)=いちご=が有力視される階級。五輪出場に向けた国内の代表切符争いが激戦になる。一方、55キロ級は海外勢が強力。特に、従来の58キロ級から落としてくる選手とは地力の差もあり、上位入賞の道が険しくなる。

 「下(49キロ)なら日本で選んでもらうのが大変。上(55キロ)にすると五輪には出やすくなるけど、世界で順位を上げるのが難しい。どうしようと、すごい悩む」と頭を抱えている。

 12年ロンドン五輪で12位、16年リオ五輪は6位入賞とステップアップしてきた。3大会連続の五輪へ「あと2年しかない、という思いがある。でも、あと2年あればできることも多い。新しいことを取り入れないと、このままになってしまう」と現状を打破して臨むつもりでいる。直近のアジア大会へ「五輪のことは考えすぎず、目の前のことを1つ1つクリアするように考えている」と前を向いていた。

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