山県亮太「痛みがあるわけではない」左太もも違和感で欧州遠征から帰国

スポーツ報知
欧州遠征から帰国した山県亮太

 陸上の16年リオ五輪男子400メートルリレー銀メダルの山県亮太(26)=セイコー=が21日、欧州遠征を終えて羽田空港に帰国した。18日にリエージュで行われた国際大会では10秒13で優勝したが、遠征出発前の今月12日頃から左太ももに違和感があった。出場予定だったダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(21~22日)などを回避し、予定より6日早く帰国。「痛みがあるわけではないし、良くはなってきている。アジア大会は問題ない」と軽傷を強調した。

 8月のジャカルタ・アジア大会では、日本選手団の主将に決定。「もう(中堅の)26歳なので、自分が他競技を勢いづけられるような活躍をしたいと思う」と背筋を伸ばした。98年バンコク大会では、100メートル前日本記録保持者の伊東浩司氏が100&200メートル、400メートルリレーの3冠で最優秀選手に選ばれた。「僕は200メートルは出ないけど、浩司さんみたいになりたいなと思う。個人(100メートル)も(400メートル)リレーも優勝したい」と思い描く。

 西日本豪雨の影響で、地元・広島が大きな被害を受けた。自身の広島市内の実家などには被害はなかったが「心苦しい。(被害の大きかった)呉には友人がたくさん住んでいるし、本当に心配。広島出身の僕のような選手が頑張って、地元に何かしら良い影響があれば良いと思っている」と神妙な面持ちで話していた。

 今後は患部の検査と治療を経て、問題がなければ24日をめどに練習を再開。短距離代表合宿(山梨県内)などでアジア大会本番に向けて調整を進めていく。「国内だけじゃなく、国外にもライバルはたくさんいる。しっかり勝ち切るために、体を休めて練習を頑張りたい」と闘志を燃やした。

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