GPザグレブ大会Vの高藤直寿「自信を持って試合ができた」世界選手権2連覇へ意欲

スポーツ報知
優勝したGPザグレブ大会から帰国した高藤直寿

 柔道男子60キロ級の高藤直寿(25)=パーク24=が29日、優勝したグランプリ・ザグレブ大会から帰国し、世界選手権(9月・バクー)2連覇へ大きな手応えをつかんだことを明かした。

 昨年の世界選手権とグランドスラム東京を制したことで代表に内定し、今年は欧州オープンのプラハ大会には1階級上の66キロ級で、4月に体重無差別の全日本選手権に挑戦。自身の階級で試合を行ったのは約8か月ぶりだったが「前にやった時よりもすごい力がついてると実感できた。66キロ級や無差別でやってきたからこそ、自信を持って試合ができたので、それは今回の収穫」と振り返った。

 試合内容も圧倒的だった。世界王者の多彩な投げ技を警戒し、守りに徹してくる相手には「フル防御でやってくるので、大きい技に入るのが難しい。試合の途中でそう思って、寝技でガンガンいこうと思った。立ち技がダメなら、寝技って部分も今回見せられた」と切り替えて対処。「時計を見てどういう技をかけようかな、次はどういう組み立てでいこうかなと考えて、その通りにできた」と終始、冷静だった。

 不安要素に挙げていた減量も「いつもよりだいぶ早い段階で体重が落ちてくれたので、精神的にも余裕を持ってやれた」という。「60キロ級で自分自身、格が違うなと分かった。それを確かめられたと思うし、今強い相手とやっても全く負ける気がしない。あとは油断しないことだけ。世界選手権で圧倒的な力で優勝できるように、もう一度自分の柔道を見つめ直したい」。世界選手権前の最後の実戦を最高の形で終え、V2への揺るぎなき自信をのぞかせた。

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