女子選手は4割超え 宗教の戒律の壁を乗り越え輝く女性アスリート

スポーツ報知
聖火台に火がともされた

 入場行進では多くの女性アスリートが目立った。アジア大会組織委員会によると、18回目を迎えた今大会には4595人の女性アスリートが参加。全体の約45%を占めた2016年リオデジャネイロ五輪には及ばないものの、40%を超える参加になりそうだ。

 イスラム教徒が多いアジア圏では、女性が髪や肌を露出することをタブーとしている。宗教的理由からスポーツでは女子進出が遅れていた。イスラム教の戒律に厳しい保守的なサウジアラビアが五輪に初めて女子選手を派遣したのが2012年ロンドン大会。当時はわずか2人の出場だった。今大会は陸上に3人、バドミントンに2人が参加。テコンドーにも出場するという。ブルネイは12年ロンドン五輪に初めて女子選手を参加させてから6年。今大会の選手団では15人のうちほぼ半分の7人に女性アスリートが占めた。

 14年の仁川大会ではバスケットボール女子で、イスラム教徒の女性が頭や身体を覆う布「ヒジャブ」の着用が認められず、カタールは試合を放棄して帰国したことがあった。その混乱を受け、国際バスケットボール連盟がヒジャブを着用できる新ルールを昨年10月から適用した。

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