鈴木聡美、大会新で金1号「トイレを我慢しながら泳いでしまった」

スポーツ報知
鈴木聡美

◆ジャカルタ・アジア大会第2日(19日)

 競泳の女子100メートル平泳ぎで、ベテランの鈴木聡美(27)=ミキハウス=が1分6秒40の大会新で優勝し、今大会日本勢の金メダル1号となった。2位に青木玲緒樹(23)=ミキハウス=が1分6秒45で入り、ワンツーフィニッシュとなった。200メートルバタフライでは瀬戸大也(24)=ANA=が1分54秒53で2連覇。初出場の幌村尚(19)=早大=が1分55秒58で銀メダルを獲得した。

 日本勢同士のデッドヒートをベテランの味が制した。大歓声の中、最後のタッチ勝負で勝ったのは27歳の鈴木。青木玲を0秒05差、まさにタッチの差で日本に今大会最初の金メダルをもたらし「100メートルで金メダルを取れたことは非常にうれしい」。表彰台の真ん中で満面に笑みを浮かべた。

 パンパシフィック選手権の200メートル平泳ぎでは、12年のロンドン五輪以来6年ぶりの国際大会の表彰台となる銅メダルを獲得するなど好調を維持してきた。ところが、1位で通過した予選では、何が起こるか分からない、という警戒心からレース前の招集所に早く入りすぎてしまっていたという。「トイレを我慢しながら泳いでしまったので、恥ずかしながら、ちょっと集中力が欠けていて…」と、まさかのぶっちゃけトーク。「午後はしっかり備えたい」と気合を入れ直して臨み、結果を出した。

 ちなみに決勝では「準備は万全で泳ぎました」と胸を張った鈴木。アジア大会の100メートル平は前回4位に終わっただけに、復活の手応えは大きい。次は前回大会でも制している50メートル平泳ぎ。「自分のレースに集中できたので、50メートルでは連覇を狙っていく」と歯切れよく語った。(太田 倫)

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