野中生萌、年間総合優勝に涙「うれしい」

2018年8月20日6時10分  スポーツ報知

 スポーツクライミング W杯ボルダリング最終戦 最終日(18日、ミュンヘン)

 女子は野中生萌(みほう、21)が2位に入り、初の年間総合優勝に輝いた。野口啓代(29)=ともにTEAM au=は3位で、総合2位。大会は6人による決勝で上位3人が4課題のうち全てを完登し、試技数の最も少ないヤンヤ・ガルンブレト(19)=スロベニア=が優勝した。男子総合はイエルネイ・クルーデル(27)=スロベニア=が制し、2年ぶりの王者を目指した楢崎智亜(22)=TEAM au=は準決勝敗退で2位だった。

 最終課題のゴールに右手を添えた野中の肩は震えていた。総合優勝を争っていた野口を上回る2位を確保し、悲願のタイトルを手中にした。「うれしいの一言。周りの強さが私の力を引き上げてくれた」。野口に感謝し、涙で抱き合った。

 決勝は4番目に登場した。3番目の野口が課題を次々と成功させるのは会場の歓声で分かった。最終課題を前に手が震えたが、ただ自分を信じ、上を目指した。「ゴールの2手前くらいで、滑って落ちかけた。何が何でも登ってやるっていう気持ちだった」。気合の1撃(最初のトライで完登)3連続で締めた。

 今季W杯は初戦で優勝、以降6戦全て2位の安定感が光った。「緊張と重圧を感じていた」という4か月。自分へのごほうびは決めていた。「お肉が食べたい。お肉なら永遠にいける」。体重変化は競技に影響するため普段は節制しているが、つかの間、解放するつもりだ。

 次の目標は9月の世界選手権(インスブルック)。「年間優勝を取れたからといって、私は特に変わらない。常に挑戦者の気持ちを忘れずに戦っていきたい」。スピード、リードの3種目複合で行われる東京五輪へ、どんな壁も越えていく。

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