大胆采配ズバリ!女子400メートルリレー金メダル

スポーツ報知

◆ジャカルタ・アジア大会 第2日(19日)

 女子400メートルリレーは、日本(池江璃花子―酒井夏海―青木智美―五十嵐千尋)が大会5連覇中だった中国を下して、94年の広島大会以来、6大会ぶりの優勝を飾った。

 優勝タイムの3分36秒52は、大会新にして日本新だった。予選は山本―白井―青木智―五十嵐の4人で臨み3分42秒47だったから、メンバー2人入れ替えて6秒近く縮めたことになる。

 中でも驚かせたのは、第2泳者の酒井の起用である。本来は背泳ぎ専門で、このも200メートルに出場したばかりだったが、予選で温存策をとった池江同様に思い切ってオーダーに組み入れた。「コンディションも見て決めたと奥野景介ヘッドコーチ。平井伯昌監督が急性虫垂炎で不在の中、代わって指揮を執っているが「女子のリレーで中国をタッチの差でかわせて、してやったり感はある」と告白した。

 18日の夜にひらめいたというオーダー。奥野HCは最終的には「予選を見て判断した」と柔軟に構えた。酒井に伝えたのは「結果を気にせず全力で」と「タッチのときに顔を上げるな」という2点だった。「このメンバーに入るとは思わなかった」。チーム最年少の17歳の潜在能力を引き出して、日本が悲願の打倒中国を果たした。

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