“被害”宮川紗江は指導続行望む…体操女子の速見コーチ暴力問題

スポーツ報知

 体操女子で、2016年リオ五輪代表の宮川紗江(18)=レインボー=が21日、暴力行為で日本協会から無期限の登録抹消などの処分を受けた速見佑斗コーチ(34)について代理人弁護士を通じて見解を発表。「パワハラとは感じていない」などとして、引き続き同コーチの指導を望む意向を示した。

 同協会によると、速見コーチは頭をたたくなどしたが、宮川本人は被害を訴えていないと主張。協会が暴力行為を認定した根拠や、重い処分を執行したプロセスに不自然さがあるとした。協会から「2020東京五輪強化合宿メンバー」の認定を受け、合宿費として2か月分6万円を納めたが、活動の実態が不明瞭であるなどとして、現在は脱退を「強く申し入れている」という。

 協会から新たなコーチを提案されたが、宮川選手は直筆の署名入り文書に「オリンピック金メダルという目標は速見コーチとだからで、他のコーチとでは私の望むことではないし、意味がありません。暴力は良くないことだとは分かっていますが、私は速見コーチに対してパワハラされたと感じていませんし、今回のことも訴えたりもしていません」などと記した。

 代理人弁護士によると、速見コーチは処分を不服とし、東京地裁に仮処分を申し立てた。

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