井上大仁のマラソン金を山梨学院大恩師が祝福「最後は強い気持ちを見せてくれた」

スポーツ報知
上田監督(左)の指導を受け4年連続で箱根路を走った井上(写真は2014年12月)

◆ジャカルタ・アジア大会 第8日(25日)

 アジア大会で25日、男子マラソンが行われ、山梨学院大元主将の井上大仁(25、MHPS)が2時間18分22秒で優勝。日本勢では1986年ソウル大会の中山竹通以来32年ぶりの金メダルを獲得した。現在長野・車山高原で合宿中の陸上部・上田誠仁監督(59)が喜びの声を寄せた。

 「東京五輪につながる大きな勝利」。と、まな弟子の活躍に声を弾ませた。この日チーム練習に同行していた指揮官は車中やグラウンドでタブレット端末を手に観戦した。「序盤がスローペースだったので、最後はスタミナよりスピード勝負になった。(スタミナ勝負の)井上にはいい流れではなかったが、最後は強い気持ちを見せてくれた」とラスト90メートルから相手を振り切った走りに賛辞を送った。

 井上を指導するMHPS・黒木純監督(46)も同校陸上部OB。「この結果は井上だけでなく(黒木監督も)レースに向けいい準備、指導ができていたということ。同じような環境で行われる東京五輪に向け自信になったと思います」。教え子たちの活躍に眼を細めた。井上はアジア大会代表入りが決まった今年3月に同校を訪れ「自分の限界を否定し続けよう」と後輩を激励。上田監督は「きょうの井上の走りが部員にとって何よりの励みと刺激になる」。互いの更なる成長に期待を寄せた。(大津 紀子)

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