マラソン野上恵子が銀 金メダルの17年世陸女王には歯が立たず

スポーツ報知
女子マラソンで銀メダルを獲得した野上恵子

◆ジャカルタ・アジア大会 第9日(26日)

 女子マラソンが行われ、日本勢は野上恵子(十八銀行)が銀メダルに輝いた。同種目日本勢の表彰台は、仁川大会銀の木崎良子に続き、2大会連続となった。

 序盤から野上は快調に飛ばし、先頭集団を引っ張った。日本勢の田中華絵(資生堂)も集団後方につけ、走りのリズムを作った。11人の先頭集団は、序盤の10キロを37分31秒のスローペースで通過した。

 13キロ付近で、田中は左足の靴ひもがほどけて結び直すアクシデントがあった。集団から数十メートル離されたが、すぐにペースを上げて追いついた。先頭は15キロを56分48秒、20キロは1時間16分23秒で通過した。ハーフは1時間20分46秒だった。

 25キロの給水のタイミングで、17年ロンドン世界陸上金メダルのチェリモ(バーレーン)がロングスパートを見せた。ペースを上げて集団から抜け出し、独走態勢に入った。野上や韓国選手らが4人の2位集団で追走。田中はこのペースアップについていけず、苦しい走りになった。

 野上が引っ張る3人の2位集団は、30キロの時点でチェリモと約30秒の差がついた。チェリモは35キロを2時間9分19秒で快調に通過。野上ら2位集団との差は1分27秒に開いた。38キロ付近で2位集団から韓国選手が遅れ始め、野上と北朝鮮選手が銀、銅メダルを争う構図に。野上は40キロでスパートして単独2位に浮上した。

 レース終盤は日差しも強くなったが、チェリモは独走を続け、2時間34分51秒(速報値)で金メダルを獲得。野上は銀メダルを手にした。

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