野口啓代、得意種目ボルダリング銀!3大会連続の表彰台「自信になる」

スポーツ報知

◆スポーツクライミング 世界選手権第8日(14日、オーストリア・インスブルック)

 女子ボルダリングの決勝が行われ、野口啓代(29)は4課題のうち2完登を記録して銀メダル。20年東京五輪で実施されるスピード、ボルダリング、リードの3種目で争う複合の決勝(16日)に3位で進んだ。今季のW杯ボルダリング総合優勝の野中生萌(21)=ともにTEAM au=は完登なしの5位。ヤンヤ・ガルンブレト(スロベニア)が優勝した。

 得意種目のボルダリングで、野口が3大会連続の表彰台に上がった。過去2大会の3位を上回り、ジャカルタ・アジア大会で金メダルを獲得した複合は3位で予選を突破。「リードもスピードも練習不足の中で残れた。自信になる」と声を弾ませた。

 ボルダリング決勝は6人のうち半数が完登なしの記録に終わる難易度の高い課題が続いた。第1、2課題は歯が立たず、前半はメダル圏外も「心が折れかけたけど、何とか諦めずに頑張れた」と踏ん張った。第3課題は平衡感覚を生かして攻略。最終課題は自慢の保持力を発揮して登り切った。

 東京五輪を見据え、千葉啓史トレーナーの下で瞬発力、パワー、持久力とバランスよく強化しながら3種目に対応できる体づくりを進める。「今季これだけタフな戦いの中で一つもけがをしなくて、常にいい状態で大会に臨めている」と成果を口にする。

 東京五輪で行われる複合は、世界選手権では今大会が初採用。2年後へ向けた世界での立ち位置をはかるために、大きな意味を持つ。ボルダリング金メダルで予選トップの19歳のガルンブレトら強敵相手に、日本女子の第一人者が頂点を目指して壁を登る。

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