ペア結成1年の岡田、外薗組が日本勢初V

スポーツ報知

◆セーリング W杯最終日(16日、神奈川・江の島ヨットハーバー沖)

 競技実施に十分な風が吹かなかったため、予定されていた男女470級の最終レースが中止となった。

 15日までの第8レースを終えた時点の成績で順位が決まり、男子は岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)、外薗潤平(JR九州)組が日本勢で初優勝した。高山大智、今村公彦組(ヤマハ・セーリングチーム)が3位。女子は8月の世界選手権を制した吉田愛、吉岡美帆組(ベネッセ)が2位。今大会は2020年東京五輪のテスト大会を兼ねていた。

 ◆男子470級 岡田、外薗組がペア結成から約1年で男子初の金メダルに輝いた。昨年8月の470級の全日本選手権で、当時大学生だった岡田が、「社会人の方と乗らせてもらって、僕の実力がどれぐらいあるのかを知りたい」と外薗に打診し、いきなり優勝を飾るなど相性は抜群だ。外薗は「気を使わないところがいい。五輪で一番いいメダルを取ることが目標」と、力を込めた。

 ◆女子470級 吉田、吉岡組が8月の世界選手権とジャカルタ・アジア大会の金に続き、銀メダルを獲得した。最終レースが行われず逆転優勝はならなかったが、吉田は「レースをして終わりたかったけど、それもセーリング」と、冷静に受け止めた。吉田が雲の流れや風の動きを読んでアドバイスするなど、東京五輪会場で地の利を生かした戦いぶりも光り、吉岡も「2年後につながるレースができた」と、手応えを示した。

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