サーフィンWG、優勝候補・五十嵐カノアが決勝進出

スポーツ報知

 20年東京五輪で新採用されるサーフィンの世界選手権に相当するワールドゲームズ(WG)は18日、愛知・田原市大石海岸沖で行われ、男子は優勝候補の五十嵐カノア(20)が首位で決勝に進出した。また、村上舜(21)が3回戦で昨年大会覇者のコルソ(メキシコ)らを破る豪快なライディングを見せたが、6回戦は4位。敗者復活戦10回戦に回り、2位以内に入れば決勝に進む。決勝は週末の天候などを考慮し、当初予定していた21日ではなく19日に行われる。

 出場選手中トップとなる世界ランク9位の五十嵐が、地力の差を見せつけた。波の力と性質を存分に引き出し、同じ技でも完成度や独自性で相手を圧倒。日本勢初優勝へ「力が余っていてまだまだいける感じだけど、あす(19日)に取っておく」と決勝を見据えた。

 3回戦こそ2位に甘んじたが残る3試合はいずれも終盤に高得点を挙げて首位で突破。この日4試合目となった6回戦も残り5分で3位から挽回。「最後はみんな疲れていた。トレーニングしている意味があった」と動きに余裕すら見えた。

 持ち技を少しずつ披露するとの宣言通り、風向きの変化もあって空中で横回転する「エアリアル」などを今大会で初めて披露。それでも「50%くらい」と力を温存して大舞台へ挑む。28年ぶりの日本開催に花を添えるべく、日本のエースは「集中して100%の力を出す」と頂を目指す。

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