テコンドーJO杯で3年ぶり日本一・戸村、MVP「ホッ」来年シニア勝って東京五輪へ

2018年9月21日6時10分  スポーツ報知
  • 東京五輪を目指して稽古に励む戸村
  • JO杯を制した(左から)戸村、岡崎、山本、須田、鈴木

 テコンドーのジュニアオリンピック杯(JO杯=7月28、29日、長野)のキョルギ(組手)男子59キロ級で戸村仁(17)=明成高3年、相原道場=が優勝。男子最優秀選手賞に輝いた。全日本協会のジュニア強化選手に選ばれるなど、将来のエースとして期待されていた戸村は、昨年7月の左膝半月板損傷の大けがから完全復活。来年からシニアに戦場を移し、2020年東京五輪を目指す。JO杯では、戸村の所属する仙台の相原道場からは、出場全5選手が各階級を制する快挙を達成した。

 最後のJO杯で戸村が貫禄を見せつけた。9人が出場したトーナメントを圧勝し、中学3年時以来、3年ぶりの日本一。男子の最優秀選手にも選ばれ「うれしいというより、ホッとしたのが本音。本当ならシニアの大会で結果を出していたかったので」と振り返った。

 悔しい経験を糧に、大きく成長した。昨年7月に韓国・春川で行われた韓国オープンのジュニア59キロ級で国際大会初制覇を飾った直後の練習で、左膝の半月板を損傷。すぐに手術を受け、8月末まで入院生活を送った。練習に本格的に復帰したのは今年3月で「退院後は、まずは普通に歩くところから。普段は一緒に練習している仲間を見て、なんで自分はできないのかと本当に悔しかった」と、はやる思いを抑えながらリハビリに励んだ。

 8か月のブランクで、身長は約5センチ伸びて、177センチになった。これまでは小柄ながら相手に飛び込んでいくスタイルだが、背の高い海外の選手に苦戦した。「感覚が違っていたけど、前にできなかったことができるようになった」と戸村。構えて相手を見ながらスキを突いて確実にポイントを重ねるスタイルに変わり、新境地を見出した。

 東京五輪の開催が決まった13年から「日本でやる大会に絶対に出る」と心に決め、五輪階級の58キロ級に近い59キロ級を選択。高校からは「より世界を目指せる」と故郷・大阪を離れて仙台の相原道場で練習を重ねている。来年2月の全日本選手権(千葉)で本格的にシニア参戦するホープは「勝って東京につなげたい」と大きな目標に向かって突き進む。(遠藤 洋之)

 ◆戸村 仁(とむら・じん)2001年2月12日、大阪市生まれ。17歳。東桃谷小1年からテコンドーを始め、同小6年(小学6年軽量級)と勝山中3年(中学男子53キロ超級)でJO杯優勝。宮城・明成高進学と同時に相原道場で稽古を始め、16年世界ジュニア選手権男子59キロ級2回戦敗退。17年韓国オープン・ジュニア同級優勝。177センチ、59キロ。家族は両親と弟。

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