【全日本大学女子駅伝】東北福祉大がV、12年連続全国切符

スポーツ報知
12年連続本戦出場を決め、冠木監督の名前にちなみ“かぶきポーズ”をとる東北福祉大の選手

(24日、岩手・北上総合運動公園、陸上競技場周辺コース=3区間15キロ)

 10月28日の全日本大学女子駅伝(杜の都駅伝、報知新聞社後援)出場2校をめざし、3区間15キロに各校2チームが出場して争われた。東北福祉大が合計1時間50分16秒で1位となり、12年連続16度目の本戦出場を決めた。福祉大は3区で25秒差の2位でタスキを受けたBチームの小高夏綺(1年)が同Aの尾関真衣主将(4年)を逆転。総合力の高さを見せた。2位には石巻専大が入り、2年ぶり(3度目)の全日本切符を手にした。

ルーキー快走 仲間の待つゴールに真っ先に駆け込んだのは、尾関主将を残り2キロで逆転したルーキー小高。右手を高々と挙げてテープを切ると「すごいね」「やったね」と先輩から祝福された。小高は「最後まで落ち着いて自分のペースで走れた。1年生らしく伸び伸びできました」と笑顔。福祉大がワンツーフィニッシュで12年連続の本戦出場を決めた。

 今季はエース・須藤ひかる(2年)が全日本学生対校選手権1万メートルで5位、三浦佳奈(2年)が3000メートル障害同7位とトラックでも好調。冠木(かぶき)雅守監督(37)は「昨年の本戦(16位)より順位を上げるため、今は8割の状態で臨ませた」と先を見据えた調整だったが、ルーキーの快走には「調子も考えて長い距離(6キロ)にしたが、本当に良い走りだった」と手放しで喜んだ。

 本戦の過去最高は2015年の14位。全国の強豪相手に厳しい戦いが続くが、前回、6区9位と健闘した尾関は「チームの目標は入賞(8位以内)。しっかり状態を上げて臨みたい」と話した。ルーキーの活躍に刺激を受け、相乗効果で過去最高の順位へと駆け上がる。(遠藤 洋之)

 ◆総合成績 〈1〉東北福祉大 1時間50分16秒〈2〉石巻専大 1時間53分19秒〈3〉東北大 2時間7分44秒〈4〉青森県保健大 2時間10分49秒

 ▽駅伝成績〈1〉東北福祉大B(古川、三浦、小高)55分2秒〈2〉東北福祉大A(須藤、五十嵐、尾関)55分14秒〈3〉石巻専大A(庄司、丹野、千葉悠)56分36秒〈4〉石巻専大B(牧野、樋口、千葉彩)56分43秒

 ※東北福祉大は12年連続16度目、石巻専大は2年ぶり3度目の全日本大学女子駅伝出場。

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