【箱根予選会】山梨学院大・ニャイロ、ぶっつけでも4位…6月左脚疲労骨折、9月本格復帰

スポーツ報知
山梨学院大のニャイロ(105番)は序盤で桜美林大キサイサ(左)に大きく離された

◆報知新聞社後援 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=来年1月2、3日)予選会(13日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地スタート、国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)

 山梨学院大が、初出場の1987年以来33年続く箱根切符を死守した。ハーフマラソン(21・0975キロ)を各校12人が走り、上位10人の合計タイム上位11校が本戦(2019年1月2、3日)出場権を獲得。山梨学院大は10時間46秒27秒で総合10位に入り、厳しい戦いに競り勝った。ドミニク・ニャイロ(4年)が全体4位の1時間1分50秒。主将の永戸聖(4年)が1時間3分38秒で同41位の走りでチームを引っ張った。33年連続は本戦出場23チーム中4番目に長い記録。平成全ての大会で、プルシアンブルーのタスキをつなぐため、再び箱根道に挑む。

 山梨学院の絶対的エース・ニャイロは昨年の2位から順位を下げ4位。本戦での目標に「モグスさんのタイムを塗り替える」と先輩が持つ2区の区間記録更新を宣言した。

 苦しい時間を超え、つかんだ4位だ。6月に左脚を疲労骨折。夏合宿でも十分な練習ができず、9月に本格的に復帰したものの、この日の状態は「80%」。ぶっつけの復帰戦だったが、序盤のハイペースにも乱れることなく、冷静な走りを貫いた。個人1位のレダマ・キサイサ(桜美林大3年)に1分6秒差をつけられたが「突破できてうれしい。なぜなら自分が良い走りをできなかったから」。チーム1位でゴールしたが、仲間のがんばりで予選突破したことを感謝した。

 メクボ・ジョブ・モグスさんは山梨学院4年時の2009年に2区で1時間6分4秒の区間新記録をマーク。ニャイロは前回2区で区間賞(1時間7分15秒)を獲得している。万全の準備をして、最後の箱根路で歴史に残る走りを目指す。

山梨学院大は上田監督(前列左から4人目)を中心に笑顔でガッツポーズ【右】山梨学院大のニャイロ(105番)は序盤で桜美林大キサイサ(左)に大きく離された

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