【箱根予選会】麗沢大、過去最高12位も初出場に1分50秒足りず

スポーツ報知
麗沢大・山川達也監督

◆報知新聞社後援 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=来年1月2、3日)予選会(13日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地スタート、国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)

 1分50秒差。麗沢大は上武大に次ぐ12位で、初の本戦切符を逃した。過去最高の15位だった前回は躍進の手応えを感じて喜んだ。今回さらに上の12位ながら部員の涙は止まらなかった。本気で箱根を狙う力がついた証しだ。山川達也監督(34)は「悔しいという気持ちになったのも、(箱根に)行けるかどうかという気持ちになったのも今回が初めて。よくやってくれた」とねぎらった。

 20キロでは13位。距離が延びた残り1.0975キロで亜大を逆転したのが、実は大きい。次点に敗れた大学の監督が関東学生連合チームを率いるのが慣例で、山川監督が初の大役を務めることが濃厚になった。中京大の大先輩にあたる青学大・原晋監督(51)も、07年の予選会で次点に泣き、08年の本戦は関東学連選抜(現関東学生連合)を指揮。同年秋に青学大として33年ぶり、自身初の本戦出場を勝ち取った経験がある。「選抜チームの監督を務めれば、指導者としての経験値が大きく上がる。これをステップに次回こそ初の本戦を目指してほしい」と背中を押した。

 今大会メンバー上位10人のうち、8人が3年生以下。初の箱根に肉薄した経験は必ず生きる。山川監督は「悔しい思いを持って1年間練習すれば、来年は絶対に行ける」と確信している。(細野 友司)

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