【箱根予選会】駒大圧巻、平成最大の7分差トップ…2人の中村大が本戦も主力

2018年10月14日6時0分  スポーツ報知
  • 箱根駅伝の予選会を1位で通過し、喜ぶ駒大の選手たち(カメラ・生澤 英里香)
  • ゴールする駒大・中村大聖

 ◆報知新聞社後援 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=来年1月2、3日)予選会(13日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地スタート、国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)

 前回の箱根駅伝で9年ぶりにシード権を逃した駒大が圧巻のトップ通過を決めた。新戦力の中村大聖(3年)と中村大成(3年)が好走。大八木弘明監督(60)が信頼する2人の「なかむらたいせい」が本戦でも主力を担う。学生長距離界のエース塩尻和也(順大4年)は1時間1分22秒と日本人学生歴代5位の好記録で2位通過に貢献。シード10校、予選会通過11校、「関東インカレ成績枠」の日大、オープン参加の関東学生連合の計23チームが来年1月2、3日の本戦に臨む。(天候・曇り、気温17度、湿度60%、北東の風2メートル)

17位大聖22位大成30位以内10人 圧倒的な強さと裏腹に、控えめな笑顔でアナウンスを聞いた。「1位、駒沢大学」。2位・順大とは平成最大となる7分の大差。大八木監督は「思った以上に選手が走ってくれた。久々の予選会で緊張もあったけどね」と安堵(あんど)した。学生3大駅伝では1997年の出雲駅伝で初優勝し、日体大と並ぶ最多の通算21勝を積み上げた「平成の駅伝王者」が真っ先に切符をつかんだ。

 9年ぶりにシード権を失い、絶対エース不在のチームがはい上がるためのカギは選手の底上げだった。「(9年前の予選会は)宇賀地(強、現コニカミノルタ)や深津(卓也、現旭化成)らタイムを稼げる選手がいたけど、今は違う。上じゃなく下を見て、層を厚くすることを考えた」。夏合宿では1日3回の練習にこだわらず、疲労状態を見て2回に減らすこともあった。けがのリスクを最小限に抑え、万全の布陣で予選会に備えた。

 個人30位以内に10人がゴールした戦力の中でも、集団走を引っ張りチーム4位の中村大聖は「ラスト5キロはしっかり上げられた」と周囲の仲間を気にかけつつ、絶妙なペース配分でレースを展開。「3年間で初めてけがなく夏合宿の全メニューをこなせた」と話す中村大成も、自信を胸に自己記録を1分34秒縮めて同7位に入った。読みが同じ2人は埼玉栄高出身の中村大聖が「栄たいせい」、東北高出身の中村大成は「東北たいせい」と呼ばれている。大八木監督は「箱根で使いたい選手たち。良い意味で調子に乗ってほしい」と期待を寄せた。

 予選会の結果を聞いた青学大・原晋監督(51)は「強い!」と危機感を抱き、東洋大・酒井俊幸監督(42)も「今日(13日)が箱根駅伝当日なら一番強い」と脱帽。シード校を脅かす存在になるのは間違いない。

 今季の目標は予選会トップ通過に加え、11月の全日本大学駅伝と箱根の2冠だ。これまで予選会と全日本を制したのは1996年度の神奈川大だけで、勢いそのままに箱根でも優勝している。立川決戦と伊勢路をトップで駆け抜ければ“箱根勝率100%”も夢ではないが、藤田敦史コーチ(41)は「自信にしつつ、過信しないように」と油断はない。平成最後の箱根路へ、反撃態勢は整った。(太田 涼)

 ◆箱根予選会からの下克上V

 ▽97年・神奈川大 96年大会を4区で途中棄権し、同年予選会1位で97年大会の出場権を獲得。5区に「山の職人」こと近藤重勝(現・上武大駅伝監督)を擁する布陣で往路優勝を果たし、復路も1度も首位を譲らず初の総合V。

 ▽13年・日体大 12年大会は同校史上最低の19位に沈んだが、同年予選会を首位通過。本戦の下馬評では東洋大と駒大の“2強”の構図だったが、5区で服部翔大主将が強風の中で区間賞の力走を見せ、東洋大を逆転して往路優勝。復路も首位をキープし、30年ぶりの総合優勝。

箱根駅伝
その他
注目トピック