パワハラ騒動から復帰の伊調馨「OL生活は向いていなかった。レスリングが好き」

スポーツ報知
個人賞で最優秀選手賞を獲得し笑顔を見せる伊調(カメラ・生澤 英里香)

◆レスリング 全日本女子オープン選手権 最終日(14日、静岡県三島市民体育館)

 五輪の女子個人種目で史上初の4連覇を達成した伊調馨(34)=ALSOK=が57キロ級に出場し、16年リオデジャネイロ五輪以来、約2年2か月ぶりの復帰戦を優勝で飾った。日本協会の強化本部長だった栄和人氏(58)から受けたパワハラの問題を経て、20年東京五輪での5連覇に向けて上々の滑り出し。今後について、パワハラ問題以前と同様に田南部力氏(43)の指導を受けられる練習環境を要望した。

 ◆伊調馨に聞く

 ―復帰初戦を終えて。

 「自分の思う動きや展開ができなかった。優勝できてホッとしている部分もあるが、これからやっていくことが明確になった。うれしさと悔しさと半分ずつ」

 ―見えた課題とは。

 「腰が高かったし、前に攻めることができなかった」

 ―緊張は。

 「大橋監督が『いっちょ、試合やってみるか』とほぐしてくれた」

 ―どれくらいまで戻った。

 「進化している部分もあるし、体力的に戻っていない部分もある。トータル的に言って、まだ6、7割。状態としてはまだまだ伸び盛りというか、自信をもてるほどの体力ではない」

 ―この2年で変わったこと。

 「(所属先で)OL生活をしていた時期もあったが、自分には向いていないなと思った(笑い)。自分でもびっくりするくらいレスリングが好きなんだな、とOL生活で学んだ」

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