レスリング協会・福田会長が伊調に激「若手と激突して突破してもらいたい」

スポーツ報知
姉の梨紗子(左)と妹の友香子(右)の川井姉妹は、日本協会の福田会長から激励を受けて出発

 レスリングの世界選手権(現地時間20日開幕、ブダペスト)に出場する女子日本代表チームが19日、出発前の成田空港で取材に応じ、選手への激励のために見送りにきた日本協会の福田富昭会長(76)が、2020年東京五輪での5連覇を目指して今月13日に約2年ぶりに戦線復帰した伊調馨(34)=ALSOK=について「前人未到の大偉業を是非ともやってもらいたい」と語った。

 伊調は今回の世界選手権の代表には入っていないが、新階級の57キロ級で20年東京を目指すと表明している。同じ階級にはリオ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(23)=ジャパンビバレッジ=も転向する見通しだ。今年の全日本選手権(12月20~23日・駒沢体育館)から本格化する五輪代表選考レースに向け、福田会長は「馨は若手と激突して突破してもらいたい」とハッパ。若手の代表格でもある川井にも「ベストを尽くして馨にぶつかって欲しい」と語った。

 今回の世界選手権は59キロ級で出場する川井は、伊調の復帰について報道陣から聞かれると、顔をこわばらせながら「いまは世界選手権に集中したい」と話すにとどめた。

 また、福田会長は日本協会の強化本部長だった栄和人氏(58)から受けたパワハラの問題に関して8月に伊調と対面して謝罪したことを明かした。その際のやり取りとして「しっかり頑張ってやりなさいよ、と。代表の席は一つしかないから、という話をした。馨はニコ~ッと笑ってましたよ」と語っていた。

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