藤波勇飛が2回戦敗退「申し訳ない負け方」レスリング世界選手権男子74キロ級

スポーツ報知
2回戦で敗退した74キロ級の藤波勇飛

◆レスリング世界選手権 第1日(20日、ハンガリー・ブダペスト)

 男子フリースタイルが行われ、昨年大会70キロ級銅メダリストで74キロ級の藤波勇飛(22)=山梨学院大=が2回戦でベラルーシの選手に6―8で敗れた。4―4で迎えた残り40秒、攻めに行ったが、タックル返しを食らった。3回戦でベラルーシの選手が敗れたため、敗者復活戦に回れず敗退が決まった。

 メダルが期待された大会は、2度しかマットに上がれずに終わってしまった。「負け方も負け方なんで申し訳ない。悔しい。それが一番。3回足を取って全部1点に抑えられている。そこをしっかり(2点)取れていればそれだけで6点なので、最後に焦って行く必要がなかった」と、残念がった。

 今年から世界的に層が厚い74キロ級に階級を上げた。試合中の引っかきなどのラフプレーも珍しくない。「自分の中ですごくイライラしいていたし、これ、どうすんねんって。でもいろんな戦い方を経験出来ている」。課題を明確に出来たことも収穫で「パワーと処理力」を、今後積み上げていくことになる。

 試合直後は自らの怒りから、無言でミックスゾーンを通り抜けた。気持ちを整理して再び報道陣の前に姿を現すと「先ほどは申し訳なかたです」と開口一番。その後は冷静に敗戦を振り返った上で、しっかりと前を向いた。「来年の世界選手権じゃなくて良かったと今は思う。あと1年あれば追いつけない差じゃない。戦えない階級じゃないと思えた」。2020年東京五輪代表選考に直結する来年大会で、この日の悔しさを晴らす。

 61キロ級は、小柳和也(22)=自衛隊=が準々決勝でジョージア選手に1―11のテクニカルフォール負けを喫した。86キロ級の白井勝太(23)=日大大学院=はスイス選手との1回戦で1―4敗退。125キロ級の山本泰輝(22)=拓大=は初戦の2回戦でインド選手に1―4で敗れた。

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