男子マラソン日本最速の大迫傑が子育て論明かす 愛娘にまず問いかけることは

スポーツ報知
小学生に背筋が伸びた美しいランニングフォームを直伝した大迫傑

 男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)が21日、自身の子育て論を明かした。27歳の日本最速ランナーは、2人の娘を持つ父親でもある。「(長女は)まだ6歳だから本人の意志はないけど、まず『何がやりたい?』と問いかけるようにしている。自分も両親から『最終的には自分で決めなさい』と言われてきた。親の立場になると(何でも)意志を尊重するというのは難しいけど、自分も親がしてくれたように、子供にしてあげたい」と、幼少期から決断力を養う大切さを説いた。

 この日は都内で小学生向けの陸上教室に参加。背筋が伸びた美しいランニングフォームを直伝するなど、リラックスした表情で楽しんだ。「可能性がある子を、どうサポートするかは今後もっと考えないといけない。今やっていることを後輩につなげることが、陸上界の進歩と、スポーツ界の発展につながる。(子供達からは)吸収しようという姿勢が見られてうれしかった。僕もエネルギーをもらったし、新たな目標へフレッシュな気持ちで頑張っていきたい」と前を向いた。

 現時点で次戦は未定。来年3月3日の東京マラソンを有力候補に、今後絞り込む。ライバルを問われても「特にいない。あえて言うなら、自分自身。気持ちと体のコントロールが重要なので」とピシャリ。2時間5分50秒の日本記録更新についても「タイムはこだわってはいない。ただの数字だと思っているので。それより、優勝争いでシカゴよりもトップの選手と競うことを考えている」と、これからも勝負に徹する美学を貫く。

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