高谷惣亮「鼻が折れても」の覚悟で挑むも2回戦敗退 レスリング世界選手権

スポーツ報知
2回戦で敗退した高谷惣亮は試合後、完治していない鼻をフェースガードで保護

◆レスリング世界選手権 第2日(21日、ハンガリー・ブダペスト)

 男子フリースタイル79キロ級の高谷惣亮(29)=ALSOK=は2回戦でイランの選手に2―3で逆転負けを喫した。終了間際にポイントを許し「最後の最後、もう少しのところで勝ちきれないのが甘い。自分で勝ちに行かないとだめだと改めて思った」。

 10日の練習中に鼻を骨折した。完治せず、フェースガードを着用する“バットマンスタイル”で戦う予定だったが「練習でつけたら動きにくかった。だったら鼻が折れても勝ちに行きたい」と、覚悟を決めてマットに上がった14年大会74キロ級銀メダリスト。当日計量の導入に伴い、昨年12月から階級を上げた。パワー負けすることなく、1回戦は地元ハンガリーの選手に9―0と圧勝し「まだ自分の身体能力は上がっていく」と一定の手応えも得た。敗れたイランの選手が決勝に進めば、3位を争うための22日の敗者復活戦に回ることが出来る。

 東京五輪代表の選考レースがスタートする全日本選手権(12月20~23日、駒沢体育館)は、86キロ級まで階級を上げる。「今回みたいな減量もない。東京へ向けて頑張って行きたい」。3大会連続の五輪へ、戦いは続いていく。

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