川内優輝がティラミス協会名誉会員に 「レースよりうれしい」

スポーツ報知
ヴェニスマラソンから帰国した川内優輝。イタリアの「ティラミス協会」名誉会員認定状を手に笑顔

 来年4月にプロ転向する公務員ランナーの川内優輝(31)=埼玉県庁=が30日、ヴェニス・マラソン(28日、イタリア)から帰国した。2時間27分43秒の7位と物足りなさが残ったが、レース後にはイタリアの「ティラミス協会」から名誉会員に認定され「一番好きな食べ物なので、レースよりうれしかった。結果が悪かったので、1つしか食べられませんでしたが…。来年は名誉会員として、リベンジしたい」と再挑戦に燃えている。

 大会前から現地の新聞や雑誌でボストンマラソンでの優勝に加え、ティラミスが大好物であることが大々的に報じられていたという。「カレーやラーメンが好きだと思われていますが、一番はティラミス」という川内を、ティラミス発祥とされるヴェニス全体が歓迎した。レース前から本場の味を楽しみにしていただけあって「現地で食べたティラミスは日本のよりもクリームの部分が多くておいしかった。普通のお店で食べたので、有名店にも行ってみたい」と名誉会員としての活動にも意欲をみせた。

 レースは大雨に加え、高潮の影響でラスト3キロは「ひざ下まで水に浸かって走っていました」と水の都の洗礼を受けた。アフリカ勢が上位を占める中、「最初から離されてしまった」と苦戦。次戦11月18日の上尾シティハーフマラソンへ「ここから調子を上げていかないと、(12月の)福岡国際でも前で勝負できない」と危機感を持つ。男子マラソン前日本記録保持者の設楽悠太(26)=ホンダ=との直接対決となるが「(自己記録が1時間17秒の)彼とはペースが違い過ぎる。自分のペースで1時間3分台を出したい」と話した。

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