青学大エース森田、箱根MVP林「メラメラ指数100%」 全日本大学駅伝優勝へ

スポーツ報知
全日本大学駅伝に向けて最終調整を行った青学大ランナー(左から吉田圭太、橋詰大慧、森田歩希、吉田祐也、林奎介

 史上初となる2度目の学生駅伝3冠を目指す青学大は3日、第2戦の全日本大学駅伝(4日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)に備え、愛知・日進市の愛知学院大陸上競技場で最終調整を行った。「メラメラ大作戦」を掲げる原晋監督(51)に選手も呼応。今年の箱根駅伝2区区間賞の森田歩希主将(4年)、同7区区間新記録で金栗四三杯(大会MVP)を獲得した林奎介(4年)は「メラメラ指数は今、90%。レース当日に100%になります」と笑顔で口をそろえた。

 学生3大駅伝の開幕戦、出雲駅伝(10月8日)を制した青学大は今大会も大本命で迎える。緊張感とリラックス。選手たちは程良いバランスで前日練習を終えた。

 学生3大駅伝前、恒例となった原監督の大作戦。「出雲駅伝を勝つことができたが、それで満足している場合ではない。チーム全員がメラメラと燃えています。メラメラ大作戦です」と高らかに宣言する指揮官に対し、選手たちは“大人の対応”を見せた。

 現時点では補欠登録でレース当日に主要区間に投入されることが濃厚な森田主将は「他校のエースと勝負する準備はできています。メラメラ指数はきょうの時点で90%。明日は100%になりますよ」と笑顔で話した。

 原監督から「キーマン」として指名された林は4区(11・8キロ)を担う。「順大の塩尻(和也)君がいるので区間賞は難しいと思いますが、青学大の優勝のためにライバルとなる東洋大、東海大には勝ちたい」ときっぱり。今年の箱根駅伝7区ではマラソン前日本記録保持者の設楽悠太(26)=ホンダ=が東洋大時代にマークした区間記録を16秒も更新し、大会MVPを獲得した。「今年の箱根駅伝では最高の結果を残すことができたが、それはもう過去のこと。今、またメラメラしています。メラメラ指数はきょうが90%で明日、100%に上げます」と意欲的に話した。

 青学大ランナーの「メラメラ指数」は軒並み高い。

 最終8区(19・7キロ)を任された梶谷瑠哉(4年)は「みんながリードをしてきてくれて、僕は優勝のゴールテープを切れると思っているので、楽しみ。メラメラ指数は100%です」と笑う。5区(12・4キロ)で華々しい3大駅伝デビューを狙う吉田祐也(3年)は「そんなに緊張していません。メラメラ指数は90%ですかね」と落ち着いた表情で話した。

 補欠に登録されている今季5000メートル日本人学生NO1の橋詰大慧(4年)のメラメラ指数は抑えめ。「今、10%ですね。明日、任された区間のスタートラインに立った時、一気に上げます」と冷静に話した。

 中京大出身の原監督にとって、スタート地点の名古屋は思い入れのある土地。「名古屋の名店『台湾料理 味仙』に行って激辛台湾ラーメンを食べて燃料投下した。鼻血が出るほど燃えている。ただ、選手にはレース前には絶対に激辛台湾ラーメンを食べさせられない」とニヤリ。原監督の「メラメラ指数」はすでにマックスだ。

 全日本大学駅伝は4日午前8時5分スタート。25校とオープン参加の日本学連選抜と東海学連選抜の計27チームが参加する。大会当日朝に補欠登録の5選手を3人まで任意の区間に投入できる。あらかじめ区間登録された選手の区間変更は認められない。今年から来年大会のシード権獲得が6位以内から8位以内に2校増枠になった。

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