大橋悠依が400個メで日本新、涙のアジア大会からリスタート…W杯2日目

スポーツ報知
大橋悠依

◆競泳W杯東京大会 第2日(10日・辰巳国際水泳場)

 短水路(25メートルプール)で競うW杯で、大橋悠依(23)=イトマン東進=が女子400メートル個人メドレーで自身の持つ記録を1秒30上回る4分22秒73の日本新をマークして2位に入った。優勝したカティンカ・ホッスー(ハンガリー)には0秒82及ばなかったものの、第一人者を脅かす力強い泳ぎを見せた。

 序盤からハイペースで飛ばし、ホッスーと大接戦を展開。「ベストは絶対出ると思ったのでうれしいけど、あとちょっとで勝てそうだったので悔しい」と、両方の感情が入り交じった何とも複雑な表情を見せた。

 8月のジャカルタ・アジア大会では個人メドレー2冠を狙ったが、200メートルで銀に終わり、悔し涙を流した。「アジア大会の後は全然切り替えができなくて、練習再開したときも、泳ぎたくないという気持ちがありすぎた」。しかし、9月、10月に欧州でのW杯を転戦し、仲のいい外国選手らと時間をともにするうち、傷も癒えてきた。「もっとできることがある。こんなんやっていてもしょうがないな」と、前向きな気持ちを取り戻した。

 東京五輪ではホッスーという牙城を崩さなければいけない。「長水路で五輪までに1回は勝っておかないと」。よみがえった自信が、言葉の端々に表れた。

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