防衛大勢16年ぶりの箱根路へ 関東学生連合・古林が大幅自己新 選考レースへ弾み

スポーツ報知
5000メートルの自己記録を30秒更新した防衛大・古林潤也(33番)

 陸上の日体大長距離競技会が11日、健志台キャンパス陸上競技場で行われた。箱根駅伝にオープン参加する関東学生連合の16番手・古林潤也(防衛大4年)が5000メートル第33組に出場し、自己記録を30秒更新する14分16秒85で組1着。本戦出場をかけて出場する1万メートル記録挑戦競技会(24日)へ弾みをつけた。

 レースはスタートで出遅れて最後尾から前を追う展開。しかし、「転倒しないように冷静に走れた」と焦りはなかった。徐々に順位を上げて先頭集団に追いつくと、関東学生対校(2部)1500メートル9位のスピードを生かして残り300メートル付近からラストスパート。「自信があった」と集団の中にいた日本選手権1500メートル12位の木村理来(東海大3年)らを振り切ってゴール。岐阜・麗沢瑞浪高2年時以来、5年ぶりに自己記録を更新した。

 予選会(10月13日)以降、調子は上向いているが「ここがピークではないと思っています。まだ余裕があったし、いずれは13分台も狙いたい」と手応え。まずは2週間後に迫った選考レースへ調整を進める。「自分の持ち味を再確認できました。あとはケガや体調不良に気をつけます」と万全の状態で臨むつもりだ。

 関東学生連合の監督を務める麗沢大・山川達也監督もレースを視察。麗沢瑞浪高時代に古林をスカウトしており「当時は『麗沢大の顔になってほしい』と声をかけました。今はもう『防衛大の顔』ですね」と感慨深く話した。同じチームで戦えるのは最初で最後。「うれしいですし、心強い。不思議ですね」と縁に感謝した。

 防衛大勢としては2003年に関東学連選抜で出場した岡本英伯以来、16年ぶりとなる箱根路を目指す。学生連合の予選会上位8人は故障などアクシデントがない限り本戦出場が当確。一方、古林ら下位8人は予選会と1万メートル記録挑戦競技会の合計タイムで残り2枠を争う。メンバー入りボーダーとなる10番手・石井闘志(流通経大1年)との差は40秒だ。大舞台への切符をつかむべく、最後まで牙を研ぐ。

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